

企業と直接やり取りする在宅ワーカーは、見積価格を算出し、お見積書を提出し、
商談、原本の受け取り、報酬の請求など全て自分でやらなければいけません。
ここでは、データ入力業務に関して企業と直接やり取りする為に必要な知識をご説明します。

見積りをあげる
お見積り相場
入力種類別に基本的な仕様と価格の相場をご説明いたします。仕様も価格も目安となっております。詳細は クライアントと打ち合わせし確定した仕様に応じて柔軟に対応する必要があります。
■名刺入力
■原稿入力
■冊子入力
■その他
■名刺入力
・計算方法:1枚単価×枚数
・納品形式:エクセル
1枚の単価は@25円が相場です。
基本的に名刺の入力に必要な項目は10項目(会社名、部署名、役職名、氏名、〒、住所、電話番号、FAX番号、E-mail、URL)あります。算出方法は、住所が@5円、E-mailとURLが@3円、それ以外が@2円です。この他に例えば携帯番号の入力が追加になり11項目になった場合は+2円で@27円になるのが一般的です。
各項目の仕様は項目ごと仕様一覧をご参照ください。 逆に項目数が減る場合ですが、1〜2項目減る程度なら@25円のままでもかまいません。
極端に減って会社名と氏名と電話番号の3項目のみという場合は項目ごとに計算します。この場合5円+2円+2円で1枚@9円です。
また、名刺入力は基本的に表面しか見ません。中には裏面にURLが載っていたりしますが、そのような場合URLは入力されません。裏面に載っている項目も確認して入力する場合は 手間がかかりますのでプラス3円くらい多く見積もりましょう。
郵便事故等も考えられますので、原本そのものは送ってもらわないようにしてください。原本をコピーしたものを送ってもらうとなると必然的に表面のみの入力になります。
■名簿・リスト入力
・計算方法:1件単価×件数
・納品形式:エクセル
1件の単価は項目数で算出しますが項目数は案件ごとに違います。
項目ごと仕様一覧を参考に、同じくらいの文字数の項目の価格を参考にしてください。
例えば10桁のID番号の項目であれば郵便番号や電話番号と同じくらいの文字数ですので@2円になります。1〜2文字で入力できる項目の場合は@1円が妥当です。性別や年齢などがそうです。20文字くらいの項目は住所と同程度の文字数ですので@5円が妥当です。
いずれにしても文字数だけで判断されるのではなく、入力に手間や時間がかかる場合は割高になります。。
例えば、入力箇所を探さなければならなかったり、文字が手書きで判読しにくい場合です。かかる手間や時間に応じて2〜5割程度割り増しになります。
■はがき入力
・計算方法:1件単価×枚数
・納品形式:エクセル
はがき入力は名簿・リスト入力と考え方は同様です。
ただ原本がはがきに変わっただけです。
また、はがき入力には数問のアンケートが付いている場合が多くなっています。
■アンケート
・計算方法:1件単価×件数
・納品形式:エクセル
1件の単価はアンケートの種類と数で算出します。
アンケートには大きく分けて3種類があります。
選択肢から1つだけ選ぶシングルアンサー(SA)、複数を選ぶマルチアンサー(MS)、自由記入するフリーアンサー(FA)の3つです。
それぞれSAは@1.5円、MSは@2円、FAは文字量によって違いますが10文字程度なら@4円が相場です。
例えば、SAが4つ、MSが4つ、FAが2つのアンケートの場合は@22円になります。しかし、SAやMSには選択肢に当てはまる回答がない場合「その他」に記載されることがあります。その他がある場合はプラス@2円が相場です。
アンケート入力の見積には特に柔軟性が必要です。
例えば、その他の項目やFAの部分にほとんど記載がない場合は、@1円にしたり無料にしたりします。逆に文字数が極端に多い場合はさらにプラスします。
また、アンケート入力には個人情報の入力もセットになる場合があります。 その場合は、項目に応じた単価を加算します。手書きの場合がほとんどですので、2〜5割程度の割り増しをします。
なお、アンケートの入力フォームには大きく2通りあります。
1つの設問を1項目とし、選択されている記号等をカンマで区切る入力方法(アンケート入力サンプル1)と、選択肢を1項目とし、選択されている場合「1」等の記号を入力する方法(アンケート入力サンプル2)です。
集計には後者(アンケート入力サンプル2)の方が向いています。
| 項 目 | 価 格 | 備 考 | |
| 1 | シングルアンサー | \1.5 | 複数の解答欄から1つだけ選ぶ |
| 2 | マルチアンサー | \2 | 複数の解答欄から複数選ぶ |
| 3 | その他解答欄 | \2 | 解答欄の最後にその他という自由記入欄を入力(10文字程度まで) |
| 4 | フリーアンサー | \4 | 自由解答欄の入力(20文字程度まで) |
■原稿入力
・計算方法:1文字単価×文字数
・納品形式:テキスト形式 or ワード形式
1文字の単価は0.35円が相場です。
但し、原稿用紙は手書きのためその読みにくさにより2〜5割の割増しとなります。
また、読みにくさには字の綺麗さの他に、旧字が多い、専門用語が多い、外国語が多い、記号が多い、といった場合も入力速度が遅くなりますので割増し対象になります。
■冊子入力
・計算方法:1文字単価×文字数
・納品形式:テキスト形式 or ワード形式
1文字の単価は0.35円が相場です。
活字のため手書きによる割増しはありませんが原稿用紙入力同様、旧字が多い、専門用語が多い、外国語が多い、記号が多い、といった場合は入力速度が遅くなりますので2〜5割の割増し対象になります。
■ワードレイアウト
・計算方法:1ページ単価 + (1文字単価×文字数)
・納品形式:テキスト形式 or ワード形式
レイアウトとは、ワードの機能を使って体裁を整える作業です。
フォント種類、サイズ、色の調整やオートシェイプやテキストボックスを使って原本どおりのレイアウトを再現します。
難易度によって単価は変わりますが1ページ300円〜2000円が相場です。
フォントの調整程度であれば安く、図や表が多いものは高くなります。
その他に、入力した文字数を加算します。原本が活字なら0.35円が相場です。手書きの場合は2〜5割増しとなります。
■共通基本仕様
・判読不明文字は「●」で対応する場合が多くなっています。
・原本の発送費用、返却費用は発注者負担が多くなっています。
■項目ごと仕様一覧
| 項 目 | 単 価 | 仕 様 | |
| 1 | 会社名 | \2 | 日本語は全角、英数記号は半角 株式会社や(株)などは原本どおり 入力 スペースは空けない |
| 2 | 部署名 | \2 | 日本語は全角、英数記号は半角 複数ある場合区切りには全角スペース 例)営業部 第1営業課 例)セールス事業部 経営企画室 例)小売本部 店舗開発部 店舗運営チーム |
| 3 | 役職名 | \2 | 日本語は全角、英数記号は半角 複数ある場合区切りには全角スペース 例)執行役員 東京支社長 中小企業診断士 例)取締役副社長 キャリアコンサルタント 例)公認会計士 税理士 |
| 4 | 氏名 | \2 | 日本語は全角、英数記号は半角 苗字と名前の間は全角スペース |
| 5 | 〒 | \2 | 半角数字ハイフン区切り |
| 6 | 住所 | \5 | 日本語は全角、英数記号は半角 建物名の前に全角スペース |
| 7 | 電話番号 | \2 | 半角数字ハイフン区切り |
| 8 | FAX番号 | \2 | 半角数字ハイフン区切り |
| 9 | \3 | 半角英数記号 | |
| 10 | URL | \3 | 半角英数記号 |
■その他
データ入力のお見積方法は基本的には上述のように算出していきますが、 案件によってこの限りではありません。特にデータ入力のお仕事は非常に様々な状態があり、イレギュラーな案件にもお見積りをあげられるようにしておかなければいけません。
お見積りの基本的な考え方は、『自分の時給を算定しその作業を1時間でどのくらい処理できるか』です。
例えば、WEB上のデータをエクセルに収集する「コピペ業務」の場合、会社名、住所、電話番号、メアドの4項目で1件として、1件収集するのに20秒掛かるとします。
1時間に収集できる件数は60分÷20秒=180件になります。確認の時間やロスをふまえてその倍の時間がかかるとすると、1時間に90件のコピペが可能です。
自分の時給を1000円とするなら1件11.1円になりますし、時給500円とするならその半分がお見積価格になります。
在宅ワーカーの時給は個人の処理速度、入力速度、確認の速さ、要領の良さ、案件の種類などといった様々な条件で異なってきますが、だいたい500円〜2000円くらいで 設定すると妥当なお見積額となります。
お見積りを上げるときは自分の時給が800円〜1000円くらいになるように設定するのが妥当ですが、ここは本人の考え方によって大きく変わってきます。
先ほどの案件でも、「時給にしたら2000円くらいは欲しい」と考える人なら1件単価は22.2円になりますし、能力が高くて1件収集に10秒しか掛からない人なら同じ22.2円でも時給にしたら4000円になります。能力が低くて1件収集 (入力)するのに1分かかるなら単価22.2円でも時給666円になります。
これがお見積価格を決める基本的な考え方になります。
1件収集するのに掛かる時間を見誤らないように注意しましょう。件数が多くなればなるほど大幅なズレとなりますし、納期にも関わってきます。
また、クライアントは複数の人から見積りを取っています(これを“相見積”や“あいみつ”といいます)。自分の都合ばかり考えているとなかなか受注につながりませんので適正な価格 、妥当な価格を心がけるようにしましょう。