

在宅ワーク入門では在宅ワークを本格的に始めようとしている方々への入門的講習です

4.在宅ワークのメリット・デメリットと体調管理の重要性
4−1 在宅ワークのメリット
在宅ワークには、さまざまなメリットがあります。
まず、在宅ワーカーの皆さんが、在宅ワークのメリットをどこに感じておられるかについてみてみましょう。
当社が在宅ワーカーの皆さんに対して行ったアンケート調査の結果、「在宅ワークを始めたきっかけは?」という質問に対する回答のトップは、「育児や介護と仕事を両立させやすい」という項目でした。これは、仕事場がすなわち家庭であるため、小さなお子さんがいて外に働きに出ることが困難な主婦の方や、家族に介護を必要とされている方がおられる場合、育児や介護と仕事の両立を考えられた際に「在宅ワーク」を選択されていることを示した結果であるといえるのではないでしょうか。
近年は、育児休業法なども整備され、会社などにお勤めの方が育児や介護のための休暇が取りやすい制度も拡充されてきてはいますが、新聞報道などによると、正社員であってもまだまだその利用率は低いというのが実態のようです。こうした現実が、この回答にも現れているように感じられます。
話がやや横道にそれましたが、このほか、在宅ワークを始めた理由として多かった回答をご紹介しておくと、次のようなものがあります。

上記の回答からもお分かりいただけると思いますが、在宅ワークのメリットには、仕事の自由度の高さ、働き甲斐、時間の有効活用、継続性といった項目を上げることができるでしょう。
4−2 在宅ワークのデメリット
今度は逆に、在宅ワークのデメリットをみてみましょう。実際の在宅ワーカーの方は、次のような点をデメリットと感じておられます。

アンケートの対象となる方のほとんどが、おひとりで在宅ワークをされているということもあり、積極的な営業活動は困難であることが推測できますので、確かに安定的に業務を確保することは難しいでしょう。また、業務の単価はあくまでも需要と供給のバランスで決定する側面があり、在宅ワーカーの側、すなわち供給の側に位置する方にとっては、「単価が安い」と感じられるのもやむを得ないことかもしれません。
本題からはややそれますが、こうした点については、お知り合いに在宅ワーカーがおられるような場合には、そうした方々とネットワークを組み、お仕事の情報を交換するなどの方法によって、受注の可能性を広げるといったことや、他の在宅ワーカーにない特徴やサービスなどの付加価値の提供によって、クライアントに「少々単価が高くてもAさんに依頼すればこんなメリットがある」というように考えていただけることで、受注単価のアップが期待できるかもしれません。
ただ、会社などに雇用されている場合と異なり、どうしても収入面では不安定な要素が多いことは否定できません。しかし、「忙しすぎる」や「孤独を感じる」という面は、先ほど触れたような在宅ワーカー仲間のネットワークを組むことで解消できるケースもあります。
しかし、個人差はあるにせよ、仕事として在宅ワークを選択する以上は、そのメリットとともに、デメリットもあるということをしっかりと踏まえておかなければなりませんので留意しておきましょう。
4−3 体調管理の重要性
次に、在宅ワークを仕事として選択するにあたっての心構えについて、体調管理の面から考えてみましょう。
先にも触れたとおり、在宅ワークは、確かに自宅で自分の都合に合わせて進めることのできる業務ではありますが、決して「誰でも簡単にできる」、「誰でも高収入が得られる」という甘いものではありません。
クライアントから業務を引き受けた以上、契約に則って業務を進め、期限内に契約内容に沿った成果物を納めなければなりません。
ここでは、納期という面からお話を進めますが、契約を厳格に捉えれば、ご自身の突然の病気や事故によって、どうしても期限内の納品ができなくなるケースでも、契約がある以上、納期を逸脱することは許されません。まして、パソコンの調子が悪くて業務ができなくなってしまったなどということなどは論外です。
納期というものはそれほど重要なもので、一度でも納期遅延という事態を発生させれば、長い期間をかけて築いた信頼関係も一瞬にして水泡に帰すということにもなりかねません。
しかし、「病気になるな」といわれても所詮無理な話ですから、依頼された業務の遂行中にそうした事態が起こった場合には、速やかにクライアントに報告し、指示を仰ぐことが重要です。とくに、小さなお子さんがおられるような場合には、契約段階でそうした点をクライアントにお話しておけば、クライアントの側でもリスク管理の観点で、ある程度ゆとりをもった納期設定をしてくれる場合もあります。
また、契約段階で、在宅ワーカー側でもご自身のリスクを考慮し、ゆとりある納期設定での契約を心がけることも必要です。
一般的な病気や事故の防止策ということにはここで触れることができませんが、体調を維持・管理することは非常に重要なことです。とくに、データ入力業務は長時間に及ぶことが一般的ですので、健康管理にはこれまで以上に注意を払うようにしてください。
なお、長時間パソコンを使用する作業であるデータ入力業務などにより、健康上の問題が生じることのないようにするため、厚生労働省は平成14年に「VDTにおける労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しています。このガイドラインは、事業主が該当する従業員に対して講ずるべき措置という観点で示されたものですが、在宅ワーカーの皆さんにとっても参考になるものがありますので、厚生労働省のホームページにアクセスするなどして、一度目を通しておかれるとよいでしょう。
一例としては、連続作業時間が1時間を超えないようにすることや連続作業の間の作業休止時間を10分〜15分設けること、使用する機器を作業する方が利用しやすいように調整すること、つまり、作業環境を自分に適した状態にすることなどが上げられています。
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在宅ワークにはメリットがある反面、デメリットも数多くありますので、業務を始める際にはデメリットにも留意する必要があります。また、業務を始められた後は体調管理が不可欠な要素となります。
